食物アレルギーに要注意!アトピーっ子の離乳食の進め方
アトピーっ子の離乳食、どのように進めていますか?
または、どのように進める予定ですか?
アトピーっ子の場合、常識通りに離乳食を与える事は実はかなり危険な事なのです。
なぜなら食物アレルギーを発症する可能性がかなり高いからです。
うちの子は生後7ヶ月で命の危険があるアナフィラキシーショックを起こしました・・・。
そんな危険な事が起きないよう、あなたが徹底して配慮してあげる必要があります!
では、どのような事に気を配って離乳食を進めればいいのでしょうか?
ひとつずつお話していきますね。
アトピーっ子の離乳食は開始時期を遅らせよう!
離乳食は通常5~6ヶ月に開始する事とされていますが、アトピーっ子の場合もう少し遅らせた方がベターです。
なぜかと言うと、1歳に満たない赤ちゃんの腸は目が粗いざるのようなもので、なんでもかんでもすり抜けてしまいます。
要は、分解・消化が苦手という事です。
アトピーっ子の場合はただでさえ腸内環境のバランスが崩れていて、何に過剰反応するのか分からない状態になっています。
そこへ食べ物をあれこれと与えてしまうと、その食べ物の成分をそのまま吸収する事になり、食物アレルギーを発症する原因となります。
現にアトピーっ子は食物アレルギーを発症する確率がそうでない子に比べて遥かに高いです。
ではいつ頃に開始すれば良いのかと言うと、
と個人的には思っています。しかし、健診の際に体重増加不足を指摘されたり、周りからの声に逆らえない、という状況は大いにある事です。
私も、離乳食を遅らせよう遅らせようと思ってはいたものの、7ヶ月健診の際に「体重が適正に増えていないので離乳食をどんどんあげましょう!」とお医者さんから言われ、慌てて色々な食材を与えるようになりました。
その結果、当時は安全だと思っていたバナナを与えアナフィラキシーショックを起こしました。
詳細は当ブログに載せているので興味がありましたらご参考にお読みください。
>>まさかの食物アレルギー!バナナでアナフィラキシーショックに(前編)
>>まさかの食物アレルギー!バナナでアナフィラキシーショックに(後編)
もし、離乳食を開始しない事に問題があるようでしたら、まずは重湯から始め、その後も離乳食のバリエーションの広げ方をうんと遅くしましょう。
まだまだ母乳の成分には栄養が含まれています。
与える物はなるべく母乳中心にしましょう!
離乳食のレシピ本は信用しないで!
「離乳食って何をつくればいいんだろう?」
初めての子だと全く見当がつきませんよね。
そうなるとやはり頼りになるのは離乳食のレシピ本です。
しかし、参考にするのは離乳食の硬さや調理の方法などにとどめておきましょう。
離乳食のレシピ本は、食材のバリエーションの広げ方がものすごく速いです。
レシピ本通りに進めてしまうと食物アレルギーを発症する可能性があります。
「同じくらいの月齢の子はもうこんなものを食べてる・・・!」と焦りそうになりますが、我が子はアトピーっ子です。
また、これだけ食物アレルギーを持っている子供が多い中、食物アレルギーの記載が少ないのも問題です。
うちの子供がアナフィラキシーショックを起こしたバナナも、私が持っている離乳食のレシピ本には「◎ バナナは甘くて赤ちゃんが大好き」と一言記載があるだけです。
バナナは食物アレルゲン物質に指定されていますから、◎という表現はどう考えてもおかしいです。
赤ちゃん・子供用の書籍やグッズを多く取り扱っている大手企業の離乳食レシピ本がこのレベルなので、他も推して知るべきです。
購入するのであれば、アレルギーっ子専用の離乳食レシピ本にしましょう。
初めて与える食材には全神経を研ぎ澄ます
「今日はりんごデビューをさせてみよう!」
可愛い我が子に美味しいものを食べさせてやりたいのは山々ですが、ちょっと待って下さい!
初めて与える食材はほんの一口の量にとどめ、そして加熱調理を徹底しましょう。
与えた後は1日様子を見て、特に問題がないようなら翌日は二口、翌々日は三口、と徐々に増やしていきましょう。
生の食材は栄養素がたっぷり含まれているのですが、その分アレルゲンとなりうる成分もたっぷり含まれています。
ですから加熱調理は原則基本です。
そしてりんごは、実はアレルゲン物質に指定されている食材です。
まさかりんごがアレルゲンになりうる食材だなんて、よく調べないと分からない事ですよね。
最後に、与える時間帯についてですが、平日の日中帯(9:00~12:00、14:00~17:00)をオススメします。
なぜかと言うと、万が一アナフィラキシーショックを起こした場合、夜間・休日ですと受け入れ先の病院が見つからない可能性があるからです。
以上の事から、初めて与える食材は以下の4つを心掛けましょう。
- ほんの一口の量にとどめる
- 原則加熱調理
- インターネットでアレルゲン物質になりうるのか検索する
- 与える時間は平日の日中帯
離乳食を与えると同時にオリゴ糖も与えると尚良し!
母乳やミルクしか飲んでいない生まれて間もない赤ちゃんの腸内には、たくさんの善玉菌が存在しています。
しかし、ひとたび離乳食を食べるとたちまち善玉菌の数が減ってしまいます。
なぜ減ってしまうのかと言うと、食べ物に含まれる雑菌や、消化吸収しきれなかったカスが腸に残る事が原因です。
なので、少しでも善玉菌の急激な減りを抑える為に、離乳食と一緒にオリゴ糖を与えてあげると良いですよ!
オリゴ糖は善玉菌のエサとなるものです。
アトピーを始めとするアレルギー性疾患は腸内環境の乱れが原因という説もあります。
アトピーを快方へ向かわせる為にも、喘息や花粉症などの他のアレルギー性疾患にかからない為にも、しっかりと子供の腸内環境を整えてあげましょう!
>>カイテキオリゴは赤ちゃんに効かない?実際に購入してみました!
我が家のアナフィラキシーショック体験談
うちの子供は7ヶ月健診で体重増加不良を指摘され、離乳食のレシピ本を参考にして、バナナを与えてしまった事をすごく後悔しています。
バナナのようなマイナーな食べ物で重篤なアナフィラキシーショック症状が出てしまうと、成人しても治りづらいと宣告されてしまいました。
もっとちゃんと勉強してバナナがアレルゲンとなりうる食材だと認識し、せめて腸が整う3歳になる頃まで与えていなければ、もしかしたらバナナアレルギーは発症しなかったのかもしれないと思うと、悔やんでも悔やみきれません。
あなたにはこのような後悔を味わって欲しくありません・・・!
ミルクを与えている為に栄養面が心配だったり、保育園に通わせる為に色々な食材を与えなくてはならない場合でも、「特定原材料」および「特定原材料に準ずるもの」は出来るだけ避けて下さい。(下記に詳細を記載しています)
どうしても与える場合は血液検査でアレルゲンを持っているかどうかを調べた方が良いです。
しかし、血液検査の結果アレルギーはないと診断されてもアレルギー症状が出る場合もありますし、逆にアレルギー検査に引っかかったのに実際に食べてみたらアレルギー症状が出なかったという場合もあります。
与える際は細心の注意を払いましょう。
「特定原材料」「特定原材料に準ずるもの」
以下は、食物アレルギーを引き起こすと明らかになっている食材です。
特定原材料
卵
乳
小麦
そば
落花生
えび
かに
特定原材料に準ずるもの
オレンジ
りんご
キウイフルーツ
バナナ
もも
くるみ
大豆
まつたけ
やまいも
牛肉
鶏肉
豚肉
あわび
いか
いくら
さけ
さば
ゼラチン
ゴマ
カシューナッツ
まとめ:アトピーっ子の離乳食は超慎重に!
アトピーっ子の離乳食の怖いところは、とにかく食物アレルギーです。
「うちの子はアトピーだけど、まさか食物アレルギーなんて・・・そんな事はないよね!」
という油断は絶対に禁物です。
むしろ、
「うちの子はアトピーだから、食物アレルギーの可能性があるんだ・・・!」
という気持ちを常に持っていましょう。
また、離乳食を始めると急激に減る善玉菌にも気を配ってあげると良いですよ。
アレやコレやと気を付けなくてはならない事が多くて大変ですが、今が辛抱の時です!
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