その母乳本当に大丈夫?授乳中の便秘が危険な理由と改善方法
乳のみ子がいると、どうしても疎かになりがちな自分の事・・・。
「美容院なんて半年くらい行ってないわ~」
「スキンケアしている時間がないからオールインワンで済ませちゃお・・・」
「抱っこしやすいからTシャツとパンツでいいや!」
よく聞く「産後ママあるある」ですが、これらは仕方がない事です。
ちょっと見てくれが悪くなりますが、気にしたら負けです。
ですが、
「おっぱいをあげるようになってから便秘になっちゃった・・・」
という「産後ママあるある」に関しては、気にして下さい!改善して下さい!
なぜなら便秘はあなただけの問題ではなく、お乳を飲んでいる可愛い我が子にも影響があるからです。
授乳中に便秘になってしまうのはなぜ?
まずは、なぜおっぱいをあげるようになると便秘になってしまうのか、その原因を知っておきましょう。
いくつか原因が考えられていますが、一つずつお話しますね!
授乳中の便秘の原因 その① 水分不足
ご存じの通り、おっぱいの原材料は水です。
「おっぱいが出ない?なら水をたくさん飲みなさい!」なんて迫力のある助産師さんによく怒られますよね。
基本的に、大人が1日に摂る水分量は1日2リットルが理想的だと言われていますが、
2リットルの水を飲む事自体が既に難しいのに、その2倍の4リットルもの水を飲む事は至難の業です。
そして、おっぱいの原材料が水なら、便の原材料も水です。
原材料・・・と言うと少し語弊がありますね。
正確に言うと便には水分が必要で、70~80%の水分が含まれていないと硬くなってしまい便秘を招きます。
ですが、授乳中のママの体内では「おっぱいを出す事」を最優先にして動いている為、便にまで水分が行き渡りません。
そして、4リットルもの大量の水を飲む事も出来ないので、結果便秘になってしまう・・・という訳です。
授乳中の便秘の原因 その② ストレス
赤ちゃんのお世話は、それこそ昼も夜もありません。
ぐっすり眠る事もままならず、数時間ごとの授乳、ギャーギャーと泣きわめく声、寝ている時も「ちゃんと息してるかな!?」と10分ごとに寝息を確認、育児に協力的ではない旦那・・・
ハッキリ言って超ストレス過多の日々です。
そして、そんなストレスが腸に及ぼす影響は、あなたが考えている以上に大きなものです。
ストレスのせいで便秘になる、下痢になる、胃が痛くなる、というのはよく聞く話ですよね。
そりゃあ便秘になるのも当然・・・という訳です。
>>ストレスは万病の元とは言うけれど・・・アトピーの元にもなる!?
便秘が赤ちゃんに与える影響とは!?
次に、授乳中の便秘は改善しなければならない理由をお話します。
便は、本来ならばすぐに体外に排出されるべき「いらない存在」です。
そんな「いらない存在」が腸にずっととどまり続けるとどうなるのかと言うと、その「いらない存在」をエサに悪玉菌が増え有害物質を出します。有害物質は腸内にとどまる事なく、血管へと染み出し、血液が汚れます。
一方で、母乳の成分は血液です。
・・・もうお分かりですよね?
授乳中のママが便秘だと、血液が汚れ、その汚れた血液が母乳となるんです。
可愛い我が子の為に質の良い母乳を飲ませたい!
そう思って食生活を整え、色々な事を我慢していても、便秘というだけで全てが台無しになってしまうのです。
授乳中のママの便秘を解消する方法!
母乳の成分に腸内にとどまった腐敗物が混じっているのかと思うと、もう居ても立ってもいられませんよね・・・。
では、具体的にどのように便秘を改善すれば良いのか一つずつ例に出して見ていきましょう!
コーラック
かの有名な便秘薬コーラックですが、授乳中に使用するのはどうでしょうか・・・?
Q. 授乳中に使用してもいいですか?
A. 「コーラックハーブ」「コーラックファイバー」に含まれているセンノシドは母乳に移り、乳児に下痢を起こすことがありますので、服用を避けるか、服用する場合には授乳を避けてください。
その他のコーラックシリーズ(コーラック、コーラックII、コーラックファースト、コーラック坐薬タイプ)は授乳中でもご使用いただけます。
大正製薬よくある質問より
コーラックのタイプによりけり、という事ですが、あの強力すぎる効き目はやはり少し怖いものがあります。
母乳にコーラックの成分である様々な化学物質が混じる事を思うと、あまりおすすめしたくありません。
マグミット(酸化マグネシウム)
「便秘で困ってるんですが・・・」
と病院へ行くとよく処方される下剤です。
授乳中に飲んでも問題はないとされていますが、マグミット(酸化マグネシウム)による高齢者2名の死亡例が確認されています。
また、これは全ての医薬品に言える事ですが、母親がマグミット(酸化マグネシウム)を飲んで授乳中の赤ちゃんにどのような影響があるのか、きちんとした検証結果が出ている訳ではありません。
もちろん、医薬品を飲めばその成分が血液に流れ出て母乳にも混じります。
便秘である事が原因で血液に流れ出した有害物質が嫌なのに、医薬品の有害物質が母乳に含まれているのでは本末転倒ですね。
善玉菌が含まれている食べ物を摂る
「悪玉菌が増えて有害物質を出すのなら、それに拮抗して善玉菌を増やせばいいじゃん」
そうです、その通りです!
「ビフィズス菌が生きたまま腸まで届くヨーグルト」なんて流行ってますもんね。
ですが、基本的に善玉菌は元気なまま腸まで届いてはくれません。
体内の様々な攻撃に耐えられず、死滅してしまいます。
また、例え腸までたどり着いたとしても、定着せずに排出されてしまいます。
生まれ持った腸内環境は、一生変えられないと言われる所以でもあります。
外部から善玉菌を増やす事は、残念ながら難しいのです。
授乳中の便秘にはオリゴ糖を!
ここまで読み進んでみると「まさに打つ手なし・・・」という結果に終わりそうですが、そんな事はありませんから安心して下さい!
授乳中の便秘の唯一の救世主、それは
です。
オリゴ糖は善玉菌のエサとなり、善玉菌が元気になるのをサポートしてくれるお助けマンです。
外部から善玉菌を増やすのが難しいのなら、元々いる善玉菌に元気になってもらえばいいじゃない、という事です。
オリゴ糖は薬ではありませんし天然由来の物なので、授乳中に飲んでも全く問題ありません!
あなたのお腹の中にいる善玉菌に元気になってもらい、便秘の元である悪玉菌には粛々と撤退して頂きましょう。
私は色々調べて試した結果、
というオリゴ糖が一番良いと感じました。是非とも便秘を解消して、母乳の質を良くして、健康な我が子に育ててあげましょう!